香港・シンガポール:香港とシンガポールでは何だって選べます

まだイギリス領だった香港に家族で引っ越した時は、4歳と1歳だった息子たち。その後シンガポールにも移って、合計8年程を海外の幼稚園と小学校で過ごしました。今は二人とも30代になり、国内で仕事をしていますが、世の中の変化がこんなにも激しくて、いったいあの時の経験はどう生きているのでしょうね。

香港もシンガポールも、日本人の生活と教育環境は整っていてあまり困ることがないようでした。一方、どちらも現地語と英語が公用語で、他の外国人もたくさん住んでいますから、英語の学校も、インターナショナルスクールも数多くあり、そして現地の幼稚園や学校だってあります。何だって選べるのです。

ずいぶんあれこれ見学しました。香港の幼稚園は園庭がないなあ。フレンチインターは学食が美味しそうだ。オーストラリアインターは制服がかわいいぞ。現地の子供と友達になれるだろうか。そうは言っても日本人の友達も大切だ。帰国時期によって選択は変わるのだろうか。せっかくのチャンスだから、二人ともバイリンガルに育ったら…

結局選んだのは、香港のイギリス系の幼稚園。兄は日本人小学校、弟はイギリス系小学校からシンガポールのインター校に転校し、一年生になる時に日本人小学校に入学したのでした。それなりに経験をさせたくて、イギリス人やシンガポール人に運動を習ったり、中国人に絵を習ったりさせました。マンションのプールで着衣水泳も。日本人小学校のホームステイのプログラムに参加して、うちにもシンガポールの少年が泊まりに来ました。そして、長男が中学生になる時に帰国受験をして東京に帰りました。

すごいと思ったのは、日系の塾です。あらゆるニーズにこたえてくれました。インター校の生徒には英語補習、日本語補習のコースがありました。規模が小さく子供の人数が少ないので、個別に近い指導です。帰国受験はもちろんです。国内にいるよりもむしろ精神的には楽だったと思います。

さて、正しい幼稚園、学校選びだったのでしょうか。日本人幼稚園、小学校に徹していたら日本人としてのアイデンティティがもっと明確だったかも。いえいえ、もっと親子でがんばってインター校に進んでいたら、自由に世界中どこにでも羽ばたけたかも。帰国受験しないで家族皆で残っていることもできた。たらればの妄想はつきません。でも、まあ、私達なりに精一杯だったと思います。とても楽しかったです。

                                                                 相談員H