Vol. 5: Photo コミュニケーション
March 4, 2010
半年ほど前に日本からこちらの大学に研究者として赴任した方が、研究室の自分の机に、家族の写真を置いたとフェイスブック上に写真をアップしていました。
2つの写真立てには、結婚式とお子さんの写真が入っており「少しアメリカナイズされてみました」という言葉が添えられています。
身内の事を公の場で話す習慣のない日本で、恋人や家族の写真を仕事場に持ち込むなど、今時の若者でも考えられないことだと思います。
けれども米国では働く場に家族の写真を置くのはごく当たり前のことで、大統領の執務机にも写真たてが並べられています。先の研究者のようにプライベートの写真を他人の目に触れる仕事場に置いたことは、確かにアメリカナイズの一歩とも言えるでしょう。
この習慣は学校では一段と大っぴらになり、机だけでなくロッカーや壁にまで家族のスナップ写真をたくさん貼っている先生方がたくさんいます。
そんな環境に入るのですから、お子さんが編入するときは学齢に関係なく、写真を用意しておくと役立ちます。
特別にプロに撮ってもらう必要はありません。近所の公園でもどこでもよいので、家族全員が写ったものと本人のアップ数点は探さずにすむように整理しておきましょう。
編入する場合には言葉ができなくても写真を見せるだけで自己紹介になりますし、幼稚園や小学1,2年生では、誕生月の子供が自分の生い立ちを写真入りポスターで紹介する時間もあります。ほとんどが親の手ながら、生まれて間もない頃から現在までの写真を順序よく並べ、その説明をするだけで家族構成や本人の好きなことが分かるので、ポスターを見るだけでもおもしろく、皆熱心に発表を聞いています。写真は低学年に限ったことではありません。卒業アルバムに赤ちゃんのときのものと現在の写真を並べ、成長振りを見比べるページを作ることも多いので、小6(小5で卒業する学校区もある)だけでなく、高3に相当する12年生も準備しておくにこしたことはありません。
せっかくの機会ですから節句やお祭りの写真もあると、良い日本文化の紹介になります。お正月・ひな祭り・鯉のぼり・七夕・七五三等日本は四季折々に行事があり、着ている物や飾りも色鮮やかで、自宅に飾っておけば米国人をお宅に呼んだときにも話題が弾みます。コミュニケーションツールとして、米国では写真は必須アイテムです。




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