Vol. 8: 米国への現地校への編入

October 1, 2010

学齢期のお子さんを持つ親御さんにとって海外転勤を前に一番の心配事は、現地の学校にうまく適応できるかどうかだと思います。学校を決めるときの鍵になる「学校区」については以前書きましたが、初めてのアメリカ転勤では、単に成績だけではなく、英語が分からない子供への受け入れ環境が整っているかどうかも重要で、編入には次の3つのタイプがあります。

 

①ELD

②学年を1年落とした普通クラス

③普通クラスELD

(English Language Development)では英語が母語でない子供たちにabcから英語を教える資格をもった専門教員に指導を受けられます。

 

オレンジ郡にあるアーバイン市では最長1年まで在籍が認められ、英語力がある程度ついたと判断されれば、途中でも普通クラスに編入できるようシステムも整っています。

とはいえ州予算が厳しい中で、満員で学齢にあったクラスに入れないことや、人数の関係で2学年が1つの教室に入れられることもありますから、編入前にSchool Districtでよく説明を受けましょう。

 

心配をせず送り出せるELDでの問題は、クラス内に日本人がいると、どうしてもかたまってしまい、会話力がなかなか伸びないことです。

休み時間の全てを日本語で話していては、当然聞く力もつきません。

編入後も先生とまめにコミュニケーションをとり、お子さんの状況を理解する心がけが必要です。ご主人の通勤可能な範囲にELDがなければ、迷うまでもなく普通クラスになりますが、この場合、小学校高学年から②の学年を落とすお子さんが増えてきます。

 

勉強する内容が難しくなり、英単語も漢字同様増えてきますから、学年を下げれば、それだけ早く追いつけることになります。算数(数学)は試験や先生の判断で学齢相当のクラスに入れてくれる学校がほとんどなので、わずかでもプライドを維持しながら通学できます。ただし気をつけなければならないのが、卒業年がずれてしまうことで、義務教育以後は編入に支障をきたすこともありますし、帰国時に受験資格がないことも起きてきます。

 

駐在期間がはっきりしない場合は、生まれ月も含めて、不測の事態を避けられるよう十分な検討が必要です。

 

最後に③の普通クラスへの編入は、親御さんにとって勇気のいる決断でしょう。

 

学区によっては学齢どおりの編入しか認めないところもあり、毎日お子さんの下校時の顔を見るのが怖いともよく聞きます。ですが、最初こそ苦労したけれど、担任の先生の細かい配慮や、面倒見の良い生徒に助けられ、半年過ぎずに、元気に通っているというお子さんも多く、文字通り“案ずるより産むが易し”の場合も少なくありません。

どのタイプで編入しても、ご両親のサポートは不可欠です。お父さんがわが子の宿題をみるなど日本ではそうないでしょうが、親子がぐっと身近になるアメリカ生活は、家族全員に貴重な体験となるはずです。

 

 

 

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