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Vol. 10: 米国のスポーツ事情

海外転勤でお子さんのこととなると、語学や学校のことで頭がいっぱいになりがちですが、野球、サッカー、ピアノやダンスなどのスポーツや習い事に打ち込み、それが断ち切れてしまう心配をしているお子さんも多いと思います。

音楽はもちろん、スポーツも言葉を越えて世界共通で楽しめますし、団体競技であれば友達も見つけやすく、現地へ早く溶け込むことも可能です。

今回はアメリカの団体スポーツ事情についてお話しましょう。

まず日本と大きく違うことは、シーズンでスポーツが変わるということです。<br>

少年野球でもサッカーでも、日本の場合は入団すれば1年を通じて拘束され、厳しいチームになると、夏冬の休み中でも練習に明け暮れるというのはよく聞きますが、こちらは基本的に3シーズンに分かれていて、毎年トライアウトを受け、新しいチームでスタートします。

時差もある北米大陸では気候も各地で異なるため、シーズンにも多少のずれがありますが、基本的にはサッカーは秋から冬(8月末~12月初め)のスポーツ、バスケットは冬(12月~3月)、野球は春から初夏(3月末~6月初め)で、夏には、水泳と水球が盛んです。

それぞれシーズン開始の3,4ヶ月前にトライアウトをし、チーム数を決め、強さを平均にした後、コーチから連絡がくるというのが一般的なため、9月の新学期にあわせて夏休み中に転勤した場合、サッカーは、残念ながらその年はチームに入ることができません。

全米組織の子供サッカーは American Youth Soccer Organization, 略してAYSO、野球やソフトボールでは

Little League、バスケットボールはAmerican Youth

Basketball Association 略してAYBAがあり、

小中学生であれば、初めてというお子さんから上級者まで受け付けています。

これらの団体はより多くの子供たちが参加できるよう、選手のお父さんなりお母さんなりがコーチを引き受け、チーム作成、リーグ戦の組み合わせ、審判など、全てをボランティアで行っているため、ユニフォーム代や試合参加費を含め、とても格安になっています。また上手下手に関わらず、全メンバーがある程度の時間数を試合に出るよう決めていますから、試合の間中ベンチでじっとしているということもありません。

我が家の息子達はサッカーを中心に、バスケットボールにも加わり、スポーツチームに所属することが生活の一部になっていました。

週2回の練習は2人いれば倍になり、送迎には追われましたが、同じチームの親御さんと話すのは、私にとってよい英会話の練習になりました。

さらにチームワーク作りに、試合の後ピザパーティーをしたり、シーズン終了後の打ち上げパーティーではコーチへのお礼にアイデアを絞ったりと、アメリカを知る機会も多く、スポーツ以外の面でも親子で大いに楽しむことができました。

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