Vol. 17: クリスマス余話

クリスマスが近づき、日本からもイルミネーションのきれいな写真がたくさん送られてきます。アメリカでは以前は11月最終木曜日の感謝祭(サンクスギビング)の翌日から商店街が一斉に模様替えをしてクリスマススタートだったのが、いつのまにか11月早々にオーナメントやライトが店頭に並び、音楽も高らかに商戦スタートとなってしまいました。

クリスチャンでない我が家でもクリスマスは子供達にとって待ちきれない行事で、毎年大騒ぎをしながら飾りつけをし、アメリカ人に習ったクッキーを焼いて、プレゼントにしたことなど懐かしい思い出がいっぱいです。

さて、そんな中でクリスマスのお祝いをしないアメリカ人がいることはご存知でしょうか。もともとがキリスト教の祭日ですから、イスラム教を筆頭にそれ以外の宗教の人が全てあてはまるように思いますが、答えはユダヤ人です。クリスマスと同じ時期にあるハヌカ祭をお祝いし、ほとんどのユダヤ人の家では、クリスマスツリーを飾りません。

イスラエルの国章にもなっている7本あるいは9本のローソクを灯す燭台を窓辺に飾り、ライトアップや室内の飾りもブルーと白が基調です。クリスマスカードと同じように、ハッピーハヌカと書かれたカードを送り、家族・親族・友人達が集まってパーティーをするのも同じです。

お店に売られている青い飾りを見ても、ユダヤ人の友人ができるまではそんな習慣を全く知りませんでしたが、子供達にもユダヤ人の友達がいたため、彼らの家に招かれて、クリスマスとは起源も性格も異なることを教えてもらい、貴重な体験をすることができました。

人間誰しも違いが一目でわかる人を見ると、つい敬遠してしまいがちです。ターバンを巻いているインド系の男性、真夏でも髪の毛を覆う毛糸の帽子をかぶっているイスラム系女性など等、何度か顔を合わせても話す機会は簡単には訪れません。が、教室内でいっしょになったり、同じサッカーチームになれば、共通の話題も生まれます。

海外生活の醍醐味はそうした異民族、異宗教、異人種の人々を間近に見ながら生活し、直接話ができることではないかと思います。日本でも最近は訪れる外国人が増えているとはいえ、公立の学校に外見や母語が違う子供が普通に通うまでにはいたっていません。

アメリカには正に「いろんな人がいる!」。お子さんが関わる小さな社会にもきっとご両親が知らない国や地域の人がいるでしょう。思い切って声をかけてみてください。インターネットがどんなに発達しても、駐在先での異文化体験に勝る情報はありません。

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