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    連載『カリフォルニアからの教育便り』

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    連載『カリフォルニアからの教育便り』

    Vol. 32: 教室の掃除

    December 1, 2016

    |

    小田真由美

         長い夏休みを利用して日本で体験入学した生徒達に「どうだった」と尋ねると、小学生の9割が「おもしろかった」と答えます。「何が一番よかった」と聞くと「体育」「給食」など元気のよい返事で、子供達が楽しそうに参加している様子が目に浮かびます。

     

         この後「お掃除は?」と聞いてみると、同じく「おもしろかった」と笑顔で答える子供が大半。アメリカでは業者が入り、生徒が掃除をすることがないからでしょう。ジャニター(janitor)と呼ばれる掃除人が、週に何度か教室の掃除にくるため、生徒だけでなく教員にも、学校の清掃を自分たちでするという意識はありません。

     

         これには日米双方に言い分があり、アメリカ側からすると、清掃が立派な職業として成り立っているのですから、それをなくすことは失業者が増えることにつながります。現場では英語でのコミュニケーションも必要ないため、メキシコ系の人々で占められており、彼らには学校の掃除がなくなれば死活問題になってしまうのです。

     

         また学校は勉強をするところで、掃除や洗濯、調理などは各家庭が教えるものという考え方もあります。お小遣いを子供に渡すのに、自分の部屋やバスルームの清掃を仕事にして、それへの報酬ということでお金を渡している家庭もありますから、これも納得がいく答えです。

     

         日本の場合は生徒が学校の掃除することで、業者を雇うお金を節約していることになるとはいえ、たぶんに精神的な意味合いが強く、自分たちが使わせてもらう場を自ら清掃することで、感謝や物を大切にする気持ちを養うことが大きな目的になっています。1人ではとてもやりきれない広い教室も、友達と協力すれば時間内に終らせることができ、アメリカからの体験入学者にとっては、授業中とは違うクラスメートとのふれあいが新鮮で、楽しい経験になってもいるようです。

     

         もちろんサボル生徒もいれば、ほうきを振り回して追いかけっこをする生徒もいるでしょう。けれども、それぞれが自分の役割に責任をもって協力するという共通理解の上でのことですから、掃除とはいえ、協調性を養う場としての位置づけも見逃せません。

     

         団体で何かをするというとスポーツや音楽を浮かべてしまいがちですが、日常の中で皆が力を合わせることの大切さを学べる日本の教室掃除、アメリカでも見習ってほしいことの一つです。

     

     

     

     

     

     

     

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