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    連載『カリフォルニアからの教育便り』

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    連載『カリフォルニアからの教育便り』

    Vol. 34: 食育

    May 7, 2017

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    小田真由美

     食育ということば、いまでは当たり前のように使われるようになりました。三大栄養素はもちろん、ビタミンや繊維質の働きも知って、健康な体を育成する食生活に活かすことを大きな目標に掲げる一方で、「食」に対する感謝の念や伝統的な食文化への理解を深める精神面も含み、日本人の大半が基本的な知識を持っています。

     

     残念ながらアメリカでは、いまだ空腹を満たす食事が優先され、栄養はサプリメントで取ればよいという考えのほうが一般的。ビタミンAという名前は知っていても、それがどんな食べ物に含まれるかは分からない。そのため小学生からビタミン剤を服用している子供が多く、スーパーの棚に並ぶサプリメントの種類と数には圧倒されます。

     

     ミッシェル・オバマ前大統領夫人は、そんな食生活に警鐘を鳴らし、国民が正しい食事の知識を持つことに力を注いで、「マイ・プレート」と呼ばれる食のガイドラインを作りました。

     

     「マイ・プレート」はランチョンマットに置かれたフォークと丸皿を真上から描いたシンプルな絵のことで、お皿が4つに分けられ、それぞれに穀類(Grains)たんぱく質(Protein)果物(Fruits)野菜(Vegetables)という表示がついており、自分がどの分野の食べ物を食べたかが、簡単に分かるのが特徴です。お皿の横のコップは乳製品(Milk)で、この5種類を食事のたびに意識するよう促しています。

     

     就学児童5人に対して1人が肥満という現状は深刻で、「マイ・プレート」を取り入れて、学校で販売するランチにもいままで以上に野菜を取り入れるようになりました。ところがその野菜を残す児童生徒が多く、廃棄量が増えたという調査結果が出て、家庭での食生活見直しが必要なことが浮き彫りになりました。

     

     人気のあるメニューは相変わらずチーズピザ(トッピングがチーズだけのピザ)やタコス(とうもろこしの皮でできたトルティアに味つきのひき肉をはさんだもの)。いくら野菜を食べようと唱えても、生で食べるサラダか、くたくたに煮た塩味の野菜しかなければ、食べたがらないのもいたしかたないように思えます。

     

     学校ではランチ以外にもスナックタイムがあり、家から持ってきたおやつを食べていいことになっていますが、ほとんどがポテトチップや油で揚げたものにチーズをまぶした袋菓子。塩分も高いため、カロリーと同時に塩(Sodium)の取り過ぎにも注意するよう学校からの呼びかけはありますが、改善にはまだ時間がかかりそうです。

     

     アメリカ駐在に際し「郷に入りては郷に従え」を何度か言ってきましたが、食事だけは日本食に軍配が上がるでしょう。薄切り肉や魚の切り身がいつでも買えるわけではなく、食材をそろえるのからしてたいへんですが、日本人のお母さんにはぜひお子さんの「食育」を頑張ってほしいと思います。

     

     

     

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