オランダ:インターナショナルスクールでの学習

         (インターナショナルバカロレアって?)

 私の娘は高校1年生、息子は小学校6年生でインタナショナルスクールに転校しました。
小学生の息子は初めての英語での授業でしたが、入学して2か月後には台湾の友達とペアを組み、苦労しながら英語でプレゼンテーションをしました。
EAL(英語を母語としない子どものためのクラス)の先生がきめ細かく指導して下さいました。
保護者には招待状がきて見に行きましたが、親の方がドキドキしたのを覚えています。
数か国の国の学校に子供たちを通わせましたが、一番思い出深いのは娘が過ごした高校3年間のことです。
 高校生は英語の能力に関わらず、EALのクラスはありませんでした。
入学時に英語テストがあり、その結果をみて学校が学年を決定していました。
ですので、学年を1つ、2つ下げることはよくあることでした。
高校をどうしても3年で卒業したかった娘は、幸い、年齢相当の学年に入ることができましたが、IB(インターナショナルバカロレア)取得のプログラムには苦労しました。
様々な科目があるのですが、日本では聞かないものもありました。
 例えば、ボランティア活動です。
ベビーシッター、ベイクセールやスープキッチン(教会で貧しい人々に食事を提供)、
アフリカの子供たちにブランケットを編む、途上国に学校を建設する等、様々なボランティア活動をすることで単位を取ります。
自分が得意なことや好きなことを選ぶことができるので、楽しんでやっていました。
自分の国の文化を紹介する授業もありました。
これは半年かけてのプロジェクトでした。
娘はインターネットで着物を買い、着物でワンピースを作りました。
担当の先生には羽織を縫ってプレゼントしました。
この辺りは海外の学校らしい、興味深く、楽しい経験ができました。
 苦労したことと言えば、TOK(Theory of Knowledge)という科目です。
考え方を問う哲学?とでもいうのでしょうか?
日本語で言われてもよくわかりませんでした。
TOKで苦労していたのは日本人だけではなく、ネイティブの生徒達も同じでした。
友達とテーマを決めて、話し合い、発表する。
ペーパー試験はありません。
娘はTOKが中々進まず、一時期学校に行けなくなってしまったことがあります。
最終的にはペアを組んだ、ポーランド人の男の子と一緒に無事に単位を頂きました。

 

 高校生になってからの海外赴任はそれまでの小学生、中学生の時より苦労することが多かったです。
日本ではお酒は20歳からですが、オランダは16歳から飲めます。
フィールドトリップに泊りがけで行くと、
先生方と生徒が一緒にお酒を飲むこともあります。
先生は細かいことに注意をしたりしません。
大人として対等に扱いますので、自己責任が原則です。
そのせいか、娘のクラスの友達はみな大人びて見えました。
意見もしっかり言えるのは欧米の教育の賜物だと思います。
今では成人した子供たちは、毎日のように雨が降るオランダでの生活を懐かしそうに話しています。

 

相談員A

 

写真①:初めてのプレゼンテーション

写真②:着物からワンピースを製作

写真③:IB試験終了後の表彰とパーティ

​写真④:振袖を着ての卒業式