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海外で覚えたコントラクトブリッジ

海外赴任では、それぞれの国で特色のある、その国でしか学べない事があると思います。趣味も同様で私はアメリカでトールペイント、シャドーボックス、エッグアートなどをやりました。特にエッグアートは色々な鳥の卵の殻をカットして色付け、ビーズやラインストーンを1つずつ貼り付けてオーナメント、オルゴールなどを作りました。その中で特にダチョウの卵で作ったオルゴールが突出して素敵で、今でも我が家のコレクションケースの真ん中に陣取っています。
加えて、同じくアメリカで会社の駐在婦人方からこんなのがあるから覚えてみたらと勧められたのがカードゲームのコントラクトブリッジでした。コントラクトブリッジは英国で原型ができ、ヨーロッパで人気がでてアメリカへ伝わり、現在のコントラクトブリッジが完成しました。余談ですが、英国のジョン・モンターギュ伯爵がこのゲームの虜になり食事を取る時間も惜しみ、そのテーブルで食べるために考案されたのがサンドイッチです。サンドイッチを食べながら何時間もゲームを続けたそうです。
そんな逸話もあるブリッジゲームの取っ掛りをアメリカで教えていただいたわけです。ゲームをやるには実戦の前に基本のルールを学ばなければならないのですが、まだ子育てのさ中にある身ではルールをしっかり学ぶのも覚束ず、なかなか実戦まではいきませんでした。奥様方の中にはアメリカ人達と競う試合に出ている方もいらっしゃいましたが、アメリカでは結局ブリッジというものがあるんだなーで終わりました。(ストレッチのブリッジではないですよ)

次の赴任地シンガポールでは日本人会の中で講習会もあり、一から学ぶことができました。シンガポールではブリッジのプロがいて、試合に出始めたときに何をされているのかわからないうちに大負けした事が何度もありました。でもシンガポール人(中国系、インド系などなど)と会話する機会がすごく増え、コミュニケーションのツールとなりました。

 

次は中国、上海です。今回は夫婦だけの赴任でしたので、前回までの様な子供つながりで情報を得ることができませんでした。コンドミニアムでも日本人を見かける事がなく、どうしようと思っていました。そのような時に日本のブリッジの友達とのメールでこういうブリッジをやる方が上海にいるからと連絡先を教えてくれました。
思い切って連絡をしてから上海での友達の輪が拡がりました。上海でもブリッジをやっている方々が沢山いらして、その中にはブリッジ歴が長く、親切に教えてくださる方もいました。私たちは講習会を開いたりして、一緒にブリッジを楽しめる仲間を増やそうと努力しました。また、1週間に定期的にやる日とは別に、持ち回りにして個人宅でお茶を飲みながら説明してもらう勉強会も開きました。中国人で鄧小平はブリッジがすごく好きだったようで、ブリッジ人口も多く、世界的にもレベルが高くかつ、強いと言う事にも興味を抱きました。中国人の子供たちでブリッジに興味のある子は小学校から休日に学校で教えてくれて、試合をします。そして地域で勝ち抜くと市、省、国の大会と進んでいくのだそうです。英才教育の凄さを感じさせられました。ある学校を見学させてもらいましたが、「あぁ、こんなに小さい時からブリッジゲームをしていれば強くなるなあー!!」率直な感想とともに、私たちももっと勉強しなければ上達しないなと思いました。多分仲間の皆さんも同じように思ったことでしょう。日本にいると中々経験できないことが、海外だからこそ年代、育った環境なども違うけれど結びつきも強くなり、ブリッジを通じて親しく会話ができる仲間ができたと思います。
帰国後は日本ブリッジ協会に入会して試合に出ながら、新しいルールを現在も学んでいます。ブリッジを始めたアメリカ、シンガポール、上海での友達ともブリッジ会場で会ったり、敵になったり、みんな頑張っています。日本では年齢が高い方も多く、男性は会社でやられていた方もいらっしゃいますが、定年後にゼロから始められた方も多いです。
ペアーを組んで2人の意思疎通がないとうまくいかず、またルールに基づき頭を使うゲームです。それにカードを持つので指先も動かします。認知症予防になると皆さんおっしゃっています。
海外で盛んなブリッジゲーム、ジョン・モンターギュ伯爵の様にサンドイッチを食べながら、やり続けることはないですが、頭を使うゲームとして末永く続けたいと思っています。
海外でブリッジを知っていると現地に溶け込むのも早いかもしれません。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

相談員T

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