top of page

ふたつの顔を持つフィリピン

 

「フィリピンへの転勤が決まった。」そう聞いた時、正直あまりうれしくありませんでした。

それは、フィリピンというと発展していない治安や衛生面に不安のある国というイメージがあったからです。

しかし、実際に首都マニラに行ってみると、そんなイメージとは正反対。

駐在員が多く住んでいるエリアは、東京の都心と変わらない高層ビルやマンションが並んでいます。

コンドミニアムにはまるでリゾートホテルのようなきれいで大きなプールがあり、子供たちも毎日プールで遊べるので大喜びです。

また、日本人学校では近郊のインターナショナル校と頻繁に水泳大会を開催するので、その大会に向けて家のプールでも泳力を上げる

練習ができ(水泳のインストラクターを呼んでレッスンを受けることもできる)、子供たちがメキメキとタイムをあげて上達したことも

マニラ生活のよい思い出です。

 

フィリピンはスペインやアメリカに統治されていたこともあり、その影響は食べ物にも残っていますが、

既に開発されたエリアの大型のショッピングモールやスーパーで売っているものは、とてもアメリカ的(アメリカ製品が多い)で、

公用語も英語なので生活しやすい国です。

 

一方、川沿いや開発されていないエリアでは全く違った雰囲気です。

そういうエリアを車で通ると、トタン屋根の家の前で母親が幼い子供の頭のシラミをとってあげていたり、

庭先で食用のニワトリやヤギを飼っていたりする光景をよく目にしたり、信号待ちをしているとボロボロの擦り切れた服を着た人が

物乞いに近づいてきたりします。これもまた、フィリピンです。

我が家の子供たちは、その光景や姿に戸惑いながらも色々と感じているようでした。

 

フィリピンはまさに発展途上国、開発され近代化する世の中のBefore & After ふたつの顔を同時に見ることができる国です。

bottom of page