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Vol. 6: アメリカのポトラックパーティー

お料理が苦手という方には少々頭が痛い話かもしれませんが、今回はアメリカ生活で欠かせない「ポトラック」についてお話します。

「ありあわせの材料で作った料理」の意味もある「ポトラック(Potluck)」。アメリカでは「持ち寄り料理」で使われることがほとんどで、ホームパーティーでは招待状にもよく書かれています。

前菜やデザート等ホストが持ってきてほしい物をリクエストする場合もありますが、書いていなければ何でも良く、分野別になった一覧表が回ってきて、そこに名前を書き込むこともあるので、得意料理が一品あればそれを持っていきましょう。

学校では“インターナショナル”がつくイベントや“ジャパンデー(ウィーク)”のときに、「お国の料理を一品持たせてください」という手紙がきますし、寄付集めを目的にしたPTA主催の“ベークセール”では巻き寿司を頼まれることもあり、日本人が多く住む地域では和食メニューが定番になっています。

ここまで読んで「引越し前の忙しいときにお料理を習いに行くなんて無理」という方、そこまで深刻に考える必要はありません。ポトラックのパーティーは、テーブルに着席して料理をじっくり味わうのではなく、ほとんどが大皿(多くは紙皿)に少しずつ盛って食べるビュッフェ形式で、本格的な和食や、ソースに凝るようなフランス料理には向きません。住む地域によっては、日本食用の食材がいつでも手に入るわけではないので、応用が効く簡単なお料理が作れれば十分です。学校向きなのが、フィンガーフードと呼ばれる手でつまめる物。稲荷ずし、鳥のから揚げ、焼き鳥、コロッケはどこへ行っても一番人気です。

アメリカ人のお母さん方が持ってくるものは、市販の素を使ったクッキーやブラウニーとよばれるチョコレートケーキが多く、日本食を食べたことがある子供達はクラスに日本人がいると心待ちにしています。ただ日本同様アメリカでもアレルギーをもった子供が多いうえに、宗教や主義として特定のものを食べない人もいますから、調味料も含めて何を使ったかは書き出しておきましょう。一般的に肉料理で誰もが食べられるのは鳥。コロッケはお肉を入れなければ、だいたいの人が食べられます。車の移動で簡単に運べることと、気楽な集まりが好きなアメリカ人らしい「ポトラック」は、何種類もの手料理を味わえる絶好の機会。駐在中にパーティーを楽しみながら、レパートリーも増やして、お料理上手になりましょう!

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